会長挨拶
第37回
日本リウマチ学会
中部支部学術集会
会長 佐久間 陸友
(山梨県立中央病院 リハビリテーション統括部長)
第37回日本リウマチ学会中部支部学術集会を担当させていただくことになりました、山梨県立中央病院整形外科の佐久間陸友です。歴史ある本学術集会の会長を務めさせていただくことを、大変光栄に存じます。
本学術集会は、例年通り9月第1週の金曜日・土曜日に開催され、今回は2026年9月4日(金)・5日(土)の2日間、山梨県甲府市のYCC県民文化ホールにて開催いたします。山梨での開催は、第13回中部リウマチ学会(八ヶ岳ロイヤルホテル)以来、実に24年ぶりとなります。
第37回学会のテーマは「つなぐ」といたしました。リウマチ診療において薬物療法が治療の柱であることは言うまでもありませんが、その経過ではさまざまな問題が生じることがあり、各分野の専門医へ患者さんを適切に紹介することが求められます。さらに、日常診療においては、医師のみならず、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師など、多職種の協力が不可欠です。主治医は、患者さんの状態を的確に判断し、適切な治療へと“つなぐ”役割を担うべきであると考えております。
本学会では、この“つなぐ”ことの大切さを改めて共有し、各専門分野の医療従事者が相互に理解を深め、より強い連携を築くことができる場にしたいと考えております。近年、リウマチ治療は著しい進歩を遂げ、新たな治療薬や治療戦略が次々と登場しています。それらを適切に活用し、患者さんに最良の医療を提供するためには、専門職同士の“つながり”が欠かせません。
学会が開催される9月初旬の山梨は、まだ残暑の残る時期ではありますが、シャインマスカットをはじめとするブドウが旬を迎える季節です。山梨産のワインや名物のトリモツ煮、ほうとうなど、地元ならではの味覚もぜひお楽しみください。また、甲府盆地を一望できる日帰り温泉などもございますので、学会の合間にリフレッシュしていただければ幸いです。
本学会が、参加される皆様にとって有意義な学びの場となるとともに、新たな出会いや“つながり”を生む機会となることを心より願っております。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。